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日本主導のレベル3自動運転国際規格ISO23792が高速道路向けに発行
日本が主導した高速道路におけるレベル3自動運転システムの国際規格発行
国際標準化機構は2026年3月に高速道路などの自動車専用道路におけるレベル3自動運転システムに関する国際規格であるISO 23792-1:2026およびISO 23792-2:2026を発行した。日本が主導して開発されたこれらの規格は自動運転システムの基本要件や車線変更機能の要件および試験法を定めておりメーカーごとに異なっていた仕様や試験方法の共通化を図るものである。[1]
本規格が対象とするレベル3自動運転はシステムが全ての運転操作を担いつつ緊急時にはドライバーが対応する段階を指しておりシステム作動中は条件付きで視線を道路から外す行為などが認められている。高速道路などの自動車専用道路を対象としたモーターウェイ・ショーファー・システムの共通要件を規定しており状態遷移の条件や単一車線内での自動走行に関する要件が含まれている。
ISO 23792-2:2026は自動車線変更に特化した規格であり車線変更先に必要な空間の検知方法や車両制御の条件および制御継続が困難な場合の対応方法などが具体的に規定された。日本は国際議長を務める専門委員会を通じてこれらの規格を提案しており2026年3月19日と同月27日にそれぞれ正式な発行に至ったことで国際的な安全性の比較や認証が容易になる見通しである。
高速道路向け自動運転システム規格の名称と規定内容の整理
| 項目 | 数値および詳細 |
|---|---|
| ISO 23792-1:2026 | 共通的なシステム要件や状態遷移の条件および単一車線内での自動走行に関する要件と試験法 |
| ISO 23792-2:2026 | 自動車線変更に特化した規格であり周囲の空間検知方法や制御継続が困難な場合の対応方法 |
| 対象となる自動運転レベル | レベル3(システムが操作を担い緊急時のみドライバーが交代する条件付き運転自動化) |
| 対象となる走行環境 | MCS(モーターウェイ・ショーファー・システム)が適用される高速道路などの自動車専用道路 |
Fuel Connect編集部の整理
本記事は日本が主導したレベル3自動運転の国際規格発行という事実を整理したものであり今後の自動運転技術の社会実装において基盤となる安全基準や認証プロセスの国際的な統一が進んだことを示している。自動運転車両の導入を検討する物流事業者や車両管理の責任者にとって各メーカーの安全性を共通の基準で評価可能になるという点は実務上の機材選定において有用な情報となる。
特に高速道路における自動運転は長距離輸送を担う物流業界への影響が大きく車線変更などの高度な制御に関する国際標準が定まったことは将来的な自動走行技術の普及や活用範囲の検討において重要な指標となる。燃料調達や運行効率化を担う実務者はこれらの規格に基づいた車両の市販化動向を把握することで自社の運行管理体制や安全性向上に向けた中長期的な計画立案に役立てることが可能である。
References
- ^ EVcafe. 「レベル3の自動運転、国際規格を日本が主導。高速道路での要件を標準化」. https://evcafe.jp/article20260410/.