News

山東省で廃棄風力発電ブレードを人工魚礁や再生素材に活用

山東省で廃棄風力発電ブレードを人工魚礁や再生素材に活用

2026年06月29日04時00分公開の記事では、山東省煙台市の海域で廃棄された風力発電ブレードの材料を使った新型人工魚礁が海底に設置された事例を伝えている。中車山東風電による試みであり、風力発電ブレード素材の耐腐食性、変形しにくさ、高強度を海洋環境向けの製造工程に生かした内容である[1]

中車山東廃棄風力発電設備事業技術責任者の董国慶氏は、安全性・信頼性試験と海洋試験により、新型人工魚礁の生物付着性が確認されたと説明している。参考文章では、廃棄ブレードを新固形廃棄物から海洋新素材へ転換する取り組みとして位置づけている。

中車山東風電は6年前から回収利用事業に着手し、廃棄ブレードの高効率・スマート処理設備とスマート移動工場を構築したとされる。濰坊市臨朐県劉王荘の陸上風力発電所では、0.85MW級風力発電機45基を撤去し、新世代スマート風力発電機15基へ更新するリパワリングも進められている。

廃棄ブレード活用と設備更新に関する主な数値

項目 詳細
新型人工魚礁 山東省煙台市の海域で、廃棄風力発電ブレードの材料を主要構造に使った人工魚礁が海底に設置された。
全国の風力発電設備容量 国家エネルギー局の統計として、2025年末時点で全国の風力発電設備容量は6億4000万kWに達したと説明されている。
2030年末までの見通し 業界の試算として、運転開始から15年以上経過した1.5MW以下の設備が多く廃棄され、廃棄ブレードは約120万トンに達する見込みとされる。
スマート移動工場 標準的なコンテナとほぼ同じ大きさで、遠隔操作に対応し、風力発電所やブレード保管場所へ直接移動できる。
設備更新 濰坊市臨朐県劉王荘の陸上風力発電所では、0.85MW級45基を撤去し、新世代スマート風力発電機15基を設置する。
設備容量の変化 同発電所の総設備容量は38.25MWから112.5MWへ増加し、風力利用効率は約3倍に高まるとされている。

Fuel Connect編集部の整理

本件は、風力発電設備の更新に伴って発生する廃棄ブレードを、人工魚礁、再生ガラス繊維、改質プラスチックマスターバッチなどへ処理する取り組みとして整理できる。参考文章では、山東省が2024年10月に廃棄物循環利用体系構築実施加速計画を通達し、風力・太陽光発電事業者の責任制度整備などの方針を示したことも扱っている。

エネルギー、風力発電、設備更新、廃棄物処理、再生素材の調達に関わる読者は、廃棄設備の処理方法、移動式処理設備、発電所での更新規模を把握する材料として参照できる。企業の設備管理、物流、車両管理、燃料調達に関わる実務担当者にとっては、風力発電所や保管場所へ処理ラインを移動させる運用形態と、分散型前処理から集中型高度加工へつなぐ流れが関係する情報である。

References

  1. ^ 【Record China】. 「山東省で廃棄風力発電ブレードを人工魚礁や再生素材に活用」. https://topics.smt.docomo.ne.jp/amp/article/recordchina/world/recordchina-RC_981254.

アドブルーの関連コラム