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五島市で進む浮体式洋上風力発電の開発と運転実績
五島市で進む浮体式洋上風力発電の開発と運転実績
資源エネルギー庁は2026年7月10日、戸田建設が2026年1月に運転を開始した国内初の浮体式洋上ウィンドファームを取り上げ、浮体式洋上風力発電の構造や開発経緯を紹介する記事を公開した。日本周辺には水深60m以下の遠浅海域が少ないため、海底に固定する着床式に加え、浮体構造物をチェーンなどで海底のアンカーに係留する浮体式の開発が進められている。[1]
浮体構造にはセミサブ型、バージ型、スパー型があり、五島洋上ウィンドファームでは、円筒下部にバラストを入れて重心を低く保ち、風や波を受けても元の状態へ戻る構造を持つスパー型が採用されている。戸田建設は、国内や地域で調達できるコンクリートを活用したタワーの開発を陸上風車から始め、陸上で適地が減少していたことを受けて浮体式洋上風車へ技術を応用した。
戸田建設は1/100スケールの水槽実験から段階的に開発を進め、2013年には長崎県五島市の椛島沖で出力2000kWの商用規模実証機はえんかぜの運転を開始した。はえんかぜは実証終了後も五島市で運転が続けられ、2016年に五島市へ譲渡された後、国内初の単基による浮体式洋上風力発電所としてFITを利用した売電を開始した。
浮体式洋上風力発電の構造と五島市での事業経過
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 浮体構造の種類 | セミサブ型、バージ型、スパー型 |
| 五島洋上ウィンドファーム | 長崎県五島市で2026年1月に運転を開始し、スパー型の洋上風車を採用 |
| 実証機はえんかぜ | 全長172m、回転部分の直径80m、出力2000kWで、2013年から椛島沖で実証運転を開始 |
| 商用運転への移行 | 2016年に五島市へ譲渡され、FITによる売電を開始 |
Fuel Connect編集部の整理
本記事は、浮体式洋上風力発電について、日本の海域条件、浮体構造の種類、戸田建設による技術開発、五島市での実証と商用運転までを時系列で整理した技術・事業動向の解説に位置づけられる。2026年1月に運転を開始した五島洋上ウィンドファームと、2013年から運転された実証機はえんかぜの経過を併せて示しており、開発から実証、商用運転に至る流れを確認できる内容である。
再生可能エネルギー事業、建設、海洋土木、発電設備、地域産業との連携に関わる担当者は、浮体式の構造上の特徴、国内調達が可能なコンクリートの活用、段階的な実証の進め方を把握する際の情報として参照できる。エネルギー調達や脱炭素化に関する情報を扱う企業担当者にとっても、日本で進む浮体式洋上風力発電の運転実績と地域との関わりを整理するための基礎情報となる。
References
- ^ 資源エネルギー庁. 「五島市で進む浮体式洋上風力発電の開発と運転実績」. https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/offshore_wind_power202601.html.
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