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田中貴金属工業が500kW純水素燃料電池設備の稼働を開始
田中貴金属工業が500kW純水素燃料電池設備の稼働を開始
2026年7月9日、田中貴金属工業は神奈川県平塚市の田中貴金属工業湘南燃料電池発電所に、国内最大級となる500kWの純水素燃料電池設備TANAKA H2 Nexusを導入したと発表した。設備は2026年7月8日に稼働を開始し、同日には平塚市、川崎市、神奈川県などの関係者が参加する稼働開始記念式典が実施された。[1]
田中貴金属は1980年代から貴金属加工技術を基盤に燃料電池と水素関連分野の研究開発を進め、燃料電池用貴金属触媒、水電解用触媒、ガス改質触媒、貴金属めっき電極、水素透過膜などの開発と製造に取り組んできた。今回の設備導入では、水素関連技術の供給者である田中貴金属が水素エネルギーの利用者として発電所を運用し、水素利用に関する知見とノウハウを蓄積する方針である。
TANAKA H2 Nexusは純水素を使用して発電し、最大稼働時には近隣の湘南工場で使用する電力の約34%を燃料電池発電で賄えると田中貴金属は試算している。田中貴金属工業は実運用で得た情報を今後の技術開発や事業展開に活用し、将来的にCO2排出量の削減と安定したエネルギー供給の両立を目指すとしている。
TANAKA H2 Nexusの設備概要と運用方針
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 設備名称 | TANAKA H2 Nexus |
| 発電方式と出力 | 純水素燃料電池、500kW |
| 設置場所 | 田中貴金属工業湘南燃料電池発電所、神奈川県平塚市 |
| 稼働開始日 | 2026年7月8日 |
| 電力供給規模 | 最大稼働時に湘南工場の使用電力の約34%を賄えるとの試算 |
| 運用目的 | 水素利用に関する知見とノウハウの蓄積、技術開発および事業展開への活用 |
Fuel Connect編集部の整理
今回の発表は、水素関連部材や触媒を開発・供給する企業が、自社の燃料電池発電所で500kW規模の純水素燃料電池設備を運用し、供給側と利用側の双方から水素関連技術に関する情報を蓄積する取り組みを示したものである。設備の出力、設置場所、稼働開始日、工場使用電力に占める試算値が示されており、産業施設における純水素燃料電池の導入事例を把握するための情報として位置づけられる。
エネルギー設備の導入を担当する企業部門、水素や燃料電池に関する技術開発部門、工場の電力調達や設備運用を管理する担当者にとって、設備規模と電力供給割合、運用目的を確認する際に関係する内容である。水素供給、設備建設、燃料電池システム、工場のエネルギー管理に関わる事業者も、実設備の運用を通じて知見を蓄積する事例として発表内容を整理できる。
References
- ^ Green Production. 「田中貴金属工業が500kW純水素燃料電池設備の稼働を開始」. https://greenproduction.co.jp/archives/38041.
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