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日産が2010年に発表したHR12DDR型1.2L直列3気筒エンジン

日産が2010年に発表したHR12DDR型1.2L直列3気筒エンジン

2010年7月16日、日産自動車は、当時のガソリン車で世界最高レベルとしたCO2排出量95g/kmを目標に、HR12DDR型1.2L直列3気筒スーパーチャージャーエンジンを開発したと発表した。HR12DDRは、マーチに搭載されたHR12DE型1.2L直列3気筒エンジンを基に、ミラーサイクル、ガソリン直噴、高効率スーパーチャージャーなどを組み合わせたエンジンである。[1]

HR12DDRは、吸気バルブを遅く閉じて実際の圧縮比を抑えながら膨張比を確保するミラーサイクルを採用し、低中速域で減少する吸気量をスーパーチャージャーで補う構成とされた。スーパーチャージャーにはON-OFFクラッチが備えられ、過給が不要な低速運転領域では作動を止める一方、直噴化による吸気温度の低下を利用して圧縮比を12.0まで高めた。

アイドルストップにはCVTの副変速機を利用した内部ロック機能とクランクシャフト位置検出が用いられ、6%程度の坂道での車両後退の抑制と再始動時間の短縮に加え、各種部品の採用によるエンジン摩擦の低減も図られた。同エンジンは2011年に欧州向けマイクラへの搭載が始まり、日本国内では2012年9月に発売された2代目ノートに採用された。

HR12DDR型エンジンの目標値と採用技術

項目 詳細
発表日 2010年7月16日
エンジン形式 HR12DDR型1.2L直列3気筒スーパーチャージャー
CO2排出量の目標 95g/km、欧州NEDCモード
主な採用技術 ミラーサイクル、ガソリン直噴、ON-OFFクラッチ付きスーパーチャージャー、アイドルストップ
圧縮比 12.0
エンジン摩擦 同等性能の4気筒エンジンに対して約30%低減
搭載車 2011年の欧州向けマイクラ、2012年9月発売の2代目ノート

Fuel Connect編集部の整理

本記事は、日産自動車が2010年に発表したHR12DDR型エンジンについて、CO2排出量95g/kmという開発目標、採用された低燃費技術、搭載車への展開時期を整理した自動車技術史に関する内容である。ミラーサイクル、直噴、スーパーチャージャー、アイドルストップ、摩擦低減を単独ではなく組み合わせて用いた構成を確認できる。

自動車メーカーや部品メーカーの技術担当者に加え、企業の車両管理担当者や自動車関連情報を扱う担当者にとって、内燃機関の燃費性能を高めるために採用された技術要素と搭載時期を把握する資料となる。欧州向けマイクラと日本向け2代目ノートへの採用経緯は、同一エンジンが地域と車種をまたいで展開された時期を整理する際に関係する情報である。

References

  1. ^ Motor-Fan. 「日産が2010年に発表したHR12DDR型1.2L直列3気筒エンジン」. https://motor-fan.jp/article/1566963/.

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