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沼津事業所が2つのヒートポンプ技術でエネルギー消費を削減

沼津事業所が2つのヒートポンプ技術でエネルギー消費を削減

2026年8月17日に配信された記事では、エトリアマニュファクチャリングジャパンの沼津事業所が、トナー製造工程と温水系に2つのヒートポンプ技術を導入し、廃熱を再利用することでエネルギー消費量を削減した事例が紹介された。2つの技術による削減量は重油換算で年間808キロリットルとなり、他の取り組みと合わせて事業所全体では2015年比でエネルギー消費量を20%削減した。[1]

トナー製造工程で発生する廃液の減容では、2019年に自己蒸気機械圧縮型のMVR濃縮装置を導入し、従来は大気へ放出していた蒸気を電気モーターで圧縮して昇温・昇圧し、廃液を加熱する熱源として再利用する仕組みを構築した。MVR濃縮装置によるエネルギー削減量は重油換算で年間692キロリットルとなり、導入前と比べて82%の削減を実現した。

クーリングタワーでは、25℃の冷却水を20℃に戻す際に生じる低温の廃熱を熱源として回収し、従来はボイラ蒸気で行っていた製造工程用温水の昇温をヒートポンプに置き換えた。この取り組みでは重油換算で年間116キロリットル、導入前と比べて27%のエネルギー削減となり、工場内のセンサーから取得したデータも設備設計や運用判断に利用された。

沼津事業所のヒートポンプ導入による主なエネルギー削減実績

項目 詳細
MVR濃縮装置 重油換算で年間692キロリットル、導入前比82%削減
クーリングタワー廃熱利用 重油換算で年間116キロリットル、導入前比27%削減
2つのヒートポンプ技術合計 重油換算で年間808キロリットルを削減
沼津事業所全体 他の取り組みと合わせて重油換算で5,211キロリットルを削減し、2015年比でエネルギー消費量20%削減

Fuel Connect編集部の整理

今回の事例は、製造工程から排出される蒸気や冷却水の廃熱を回収し、廃液の加熱や温水の昇温に再利用することで、既存工程のエネルギー消費量を削減した取り組みとして整理できる。沼津事業所では約5000のセンサーから8万件のデータを集め、工程ごとの二酸化炭素排出量とエネルギー消費量を可視化したうえで、消費量の大きい廃液減容工程と温水系から対策を進めた。

製造設備のエネルギー使用量や電気・ガスなどのコストを管理する企業担当者にとっては、廃熱の発生量と熱を利用する側の負荷を計測し、設備規模や運転条件を検討した事例として把握できる内容である。燃料やエネルギーを調達する部門、生産設備を管理する部門、工場のエネルギー消費量を管理する部門では、重油換算の削減量や導入前比の削減率など、設備改善による使用量の変化を確認する材料となる。

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References

  1. ^ ニュースイッチ. 「沼津事業所が2つのヒートポンプ技術でエネルギー消費を削減」. https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/newswitch/business/newswitch-49782.

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