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ベンツで純正以外のアドブルーを選ぶ3つのポイント

ベンツアドブルー(尿素水溶液)を補充する際、ディーラーでの費用の高さに悩んだり、市販品の安全性に不安を感じたりした経験はないでしょうか。適切な規格を満たす製品を選ぶ手順を行えば、維持コストを抑えつつ安全な車両管理を実現できます。

この記事では、ベンツにおける純正以外のアドブルーを使用する安全性に加え、品質の違いやメンテナンス契約のリスクまで詳しく解説します。ランニングコストを抑えたいクリーンディーゼル車のオーナーの方は、ぜひ参考にしてください。


ベンツに純正以外のアドブルーを補充する安全性

純正品以外のアドブルーを選択する際、品質面とメーカー保証の2つの観点から安全性を評価する必要があります。

安全性に関する主なポイントは、以下の通りです。

  1. 規格適合品であれば品質に差はない
  2. メンテナンス契約が適用外になるリスクがある

これらのポイントを事前に把握しておくことで、維持コストとリスクのバランスを考慮した適切な選択ができます。

規格適合品であれば品質に差はない

市販されているアドブルーの中で、ISO 22241規格に適合した製品であれば、出荷時点において、純正品と同等の品質基準への適合が前提です。ただし、この保証はあくまで製造・出荷時点の品質に関するものであり、流通過程や保管状態によって、品質に差が生じる可能性があります。

未開封の状態で直射日光を避け、適切な温度(25℃以下が基本、10℃以下が最適)で保管された製品を使用することが前提です。高温環境での長期保管は尿素の分解・濃度低下を引き起こすため、使用期限と保管条件を必ず確認してください。

アドブルーの品質を保証する主な規格は、以下の通りです。

規格の種類 内容と特徴
VDA認証 ドイツ自動車工業会がISO 22241準拠製品の製造業者に付与する商標使用認証。この認証がある製品のみが「AdBlue」の名称を使用できる
ISO 22241 国際標準化機構が定めたディーゼルエンジン用尿素水溶液の品質規格。尿素濃度や不純物の上限値を規定する

これらの認証や規格を満たした製品を選ぶと、NOxセンサー(窒素酸化物センサー)などの高額な部品が故障するリスクを抑えられます。反対に、粗悪品を使用すると不純物によって結晶化が進み、選択触媒還元(SCR)システム全体に悪影響を及ぼす恐れがあるため注意が必要です。

なお、アドブルーは一部の金属(鉄・銅・アルミ等)に触れると腐食・変色の原因となります。また、皮膚に付着した場合は刺激の原因となる場合があります。

補充作業時にこぼれた場合は、すぐに水で洗い流してください。乾燥すると白い結晶が残るため、車体に付着した際は水拭きで速やかに除去することが推奨されます。

メンテナンス契約が適用外になるリスクがある

製品自体の品質に問題がない場合でも、ディーラーとの契約内容によってはサポートを受けられなくなるケースが存在します。新車購入時に加入するメンテナンスパッケージの規約に純正指定部品の使用義務が含まれているかどうかは、契約内容・規約改定によって異なるため、加入時の約款または正規販売店に必ず確認してください。

申込者は、 および(3)消耗部品の交換を当社が指定するメルセデス・ベンツサービス工場において 本条(2)項に定める対象車両の所有者または使用者とします。

出典:メルセデス・ベンツ メンテナンスプラス 契約約款

上記のように消耗部品の交換先が指定される場合、非純正品を使用した際に、契約面でどのような影響があるのか、発生しうるリスクと影響範囲を以下に整理します。

非純正品を使用した際のリスクと影響範囲は、以下の通りです。

  • 純正指定部品以外を使用したことによる故障の場合、無償修理の対象外となることがある(故障との因果関係が判断基準となる)
  • アドブルー関連システム全般のトラブル対応が有償化するケースがある
  • 定期点検時の補充サービスが適用されない可能性がある

保証期間内は純正品を利用し、期間終了後に市販品へ切り替えるといった運用も選択肢の一つです。自身の契約状況や約款を事前に確認した上で、コストとリスクのバランスを考慮した選択が求められます。

また、メルセデス・ベンツのディーゼル車全般において、アドブルーを補充した後に警告灯が消えない場合があります。これは車両のSCRシステムが補充量を自動認識できない場合があるためです。

通常、早めの補充であれば走行を続けることで警告灯が消灯するケースが多いですが、補充後も警告灯が消えない場合は、無理に走行を続けず、正規販売店または整備工場に相談してください。アドブルーが完全に枯渇してエンジン始動ロックがかかった場合など、深刻な状態では診断機によるリセット作業が必要になることもあります。

ベンツで安全な純正以外のアドブルーの選び方

メルセデス・ベンツのディーゼル車に市販のアドブルーを補充する際は、品質基準を満たした製品を選ぶのが安心です。適切な製品を選択すれば、高額な修理につながるトラブルを未然に防ぐ効果が期待できます。

純正品以外のアドブルーを選ぶ際の確認ポイントは、以下の通りです。

  1. 「AdBlue」の商標表示がある製品を選ぶ
  2. 保管状態・使用期限が適切な製品を選ぶ

これらのポイントを押さえることで、品質リスクの少ない製品を選べます。それでは各項目について、詳しく解説していきます。

「AdBlue」の商標表示がある製品を選ぶ

「AdBlue(アドブルー)」という名称は、ドイツ自動車工業会(VDA)が保有する登録商標です。VDAはISO 22241規格への適合を確認した製造業者にのみ商標使用ライセンスを付与しており、「AdBlue」として販売されている製品はその時点でISO 22241に準拠していることが前提となります。

つまり、VDAのライセンス管理下にある「AdBlue」表示の製品は、ISO 22241準拠を前提としています。ただし、信頼できる販売経路から購入することも品質維持において、押さえておきたいポイントです。

一方で、無名の「尿素水」「尿素溶液」として販売されている製品はこの前提が保証されないため、選択には慎重な判断が求められます。

「AdBlue」として販売されている製品を選ぶ際のポイントは、以下の通りです。

  • パッケージに「AdBlue」の表示および商標マークがあるか確認する
  • 無名の「尿素水」「尿素溶液」は規格適合の保証がないため避ける
  • 販売元・製造元の信頼性も合わせて確認する

認証ライセンスを持たない類似品を使用すると、NOxセンサーやポンプの故障を引き起こす恐れがあります。製品パッケージの表示をよく確認し、「AdBlue」の商標表示がある製品を信頼できる販売経路で選ぶのが基本です。

保管状態・使用期限が適切な製品を選ぶ

「AdBlue」として販売されている製品であっても、保管状態が悪い場合や使用期限を過ぎた製品は品質が劣化している可能性があります。ISO 22241は製造時の品質を規定するものであり、購入後の保管管理も品質維持において、押さえておきたい要素です。

アドブルーの使用期限は保管温度によって、大きく異なります。アドブルーを選ぶ際に確認すべき保管・品質に関するポイントは、以下の通りです。

確認項目 内容
使用期限(10℃以下保管) 約36ヶ月(3年)が目安。低温ほど品質が長期維持される
使用期限(25℃以下保管) 約18ヶ月が目安。一般的な室内保管に相当する標準的な条件
使用期限(30℃以下保管) 約12ヶ月が目安。25℃を超える環境での長期保管は避けることを推奨
保管温度の注意 25℃を超える環境での長期保管は品質低下のリスクがある。直射日光を避けた保管が基本
容器の密封状態 未開封・密封状態のものを選ぶ。開封済みや容器が変形したものは避ける

ISO規格に準拠し、かつ適切に保管された製品であれば、結晶化によるトラブルのリスクを抑えることが可能です。維持費を節約しつつ愛車を安全に保つためにも、商標表示と保管状態の両方を確認した製品を購入の目安にするとよいでしょう。

ベンツの純正以外のアドブルーに関するよくある質問

純正以外を使うとNOxセンサーは故障しますか?

「AdBlue」の商標表示があり、ISO 22241規格を満たした製品であれば、それが直接的な原因でセンサーが故障する可能性は低いです。故障の多くは、システム内の結晶化や部品の経年劣化が関係しています。

ただし、粗悪品を使用したり保管状態が悪いものを入れたりすると、不純物が原因でトラブルを招く恐れがあります。購入時はパッケージの「AdBlue」商標表示と使用期限を必ず確認してください。

ガソリンスタンドのアドブルーはベンツに使えますか?

ISO 22241規格に適合した製品であれば、メルセデス・ベンツの車両にも原則使用可能です。多くの給油所のアドブルー製品は規格を満たしており、長距離ドライブ中の補充にも適しています。

ただし、給油設備の仕様(ノズル形状等)が車両側と適合しているか、事前に確認することをおすすめします。セルフ式で補充する際は専用ノズルを使用し、軽油混入によるSCRシステムへのダメージを防ぐことが安全確保の観点から必要です。

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