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アドブルーの警告灯が点滅したときの対処法
ディーゼル車を運転中にアドブルーの警告灯が点滅してしまい、このまま走り続けるとエンジンが止まるのではないかと不安に感じた経験はないでしょうか。アドブルーとは、尿素SCR(選択触媒還元)システムで使用する高品位尿素水のことで、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)を無害化する役割を担います。
トラックアドブルー点滅が発生した際も、残量不足やセンサーの異常など原因を正しく把握して対処手順を行えば、エンジンの再始動不可といった最悪の事態を防ぐことが可能です。
この記事では、アドブルーの警告灯がメーターに点灯や点滅する具体的な理由に加え、残りの走行可能な距離の目安やエンプティ状態からの復旧手順まで詳しく解説します。トラックなどの運転中に急な警告表示が出て、正しい対処法について調べている方は、ぜひ参考にしてください。
アドブルーの警告灯が点滅したときの対処法
メーターパネルにアドブルーの警告表示が出た場合、焦らずに現状を把握して適切な行動を取る必要があります。点滅は残量がゼロに近い状態だけではなく、SCR(選択触媒還元)システムの異常やNOxセンサーの故障・尿素ポンプやインジェクタの不具合・アドブルーの品質異常など、さまざまな原因で発生するケースがあります(これらは代表的な原因例であり、実際の原因は車種ごとに異なります)。
状態ごとの主な原因と必要な対応をまとめた表は、以下の通りです。
| 警告の状態 | 主な原因(代表例) | 推奨される対応 |
|---|---|---|
| 点灯(残量少) | タンク内のアドブルー減少 | 早急に新しいアドブルーを補充 |
| 点滅 | 残量ゼロが接近、SCRシステム異常、NOxセンサー故障など | 安全な場所に停め状況を確認・故障コード確認のOBD診断が必要な場合あり |
| 消えない(補充後) | センサー類の故障・ECUリセット未実施 | 整備工場やディーラーに相談 |
警告の段階によって、対処の緊急度が異なるため、まずは落ち着いてメーターの表示内容を確認しましょう。補充後も点滅が消えない場合は残量不足以外の原因が疑われるため、整備工場でのOBD診断(故障コードの確認)が必要です。
トラックでアドブルーが点滅した際に対応する
走行中に警告灯が点滅し始めたら、速やかに車両を安全な場所へ移動させて停車させます。無理に走行を続けると、システムが作動してエンジンを再始動できなくなるリスクが生じます。
多くのメーカーでは残り走行可能距離のカウントダウン表示が設けられており、カウントがゼロに到達した後にエンジンを切ると再始動できなくなる仕組みです。
警告灯が点滅した際に、行うべき基本的な手順は、以下の通りです。
- 交通安全を最優先し、周囲の安全を確認して路肩やパーキングに停車する
- メーターに表示されたメッセージや走行可能距離を確認する
- 予備のアドブルーを積んでいる場合は手順に従い補充する
- 補充できない場合は運行管理者やディーラーに指示を仰ぐ
手元に予備の尿素水がない場合は、安全な停車場所を確保したうえでロードサービスの手配を検討してください。なお、JAFは車両重量3,000kg超の車両への対応作業が燃料切れとキー閉じこみに限定されているため、アドブルー切れへの対応は受けられません。
トラックの場合は加入している任意保険付帯のロードサービスや各メーカーの緊急サポート窓口へ連絡するのが適切です。
アドブルー残量少の表示が出た段階で補充する
点滅に至る前の段階として、メーターに「残量少」の警告が点灯した時点で早めの対応を心がけるのが確実です。尿素SCRシステムを搭載した多くのSCR搭載ディーゼル車では、残量が特定の基準を下回ると段階的に警告を発する仕様となっており、日野自動車をはじめ各メーカーで採用されています(ただし警告段階・走行距離・制御内容はメーカーや車種によって異なります)。
いすゞ自動車の取扱説明書案内では、アドブルーの残量低下時の対応について、次のように記載されています。
アドブルーの残量が不足すると警告灯が点灯します。そのまま補充せずに走行を続けると、エンジンが始動できなくなる場合があります。
出典:いすゞ自動車 取扱説明書案内
早めの補充を行うメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- 突然の出力制限や再始動不可のトラブルを未然に防げる
- 走行ルート上のガソリンスタンドで余裕を持って購入できる
- 精神的な焦りがなくなり安全運転に集中しやすい
点滅が始まってからでは手遅れになる場合もあるため、長距離を走る前は必ずタンクの残量を点検しておくのが基本です。日常点検の項目に組み込んで、適切なタイミングで新しいアドブルー(高品位尿素水)を継ぎ足す習慣をつけておきましょう。
アドブルーが点滅してからの走行距離
アドブルーの警告灯が点滅を始めた際、焦らず対処するためには残りの走行可能な距離を把握しておくことが役立ちます。ただし、車両・メーカー・タンク容量によって、走行可能距離は大きく異なるため、車両ごとの取扱説明書やメーター表示のカウントダウンで確認することが不可欠です。
警告灯が点滅してから何キロ走るか確認する
アドブルーの警告灯は段階的に作動する仕組みです。まず「点灯」の段階で残量が少ないことを知らせ、その後さらに残量が減ると「点滅」へと変化します。
点滅に移行した時点では残り走行可能距離はすでに大幅に少なくなっており、車種・メーカーによって、残り走行可能距離は大きく異なるのが実情です。
多くの車種では点滅が最終警告の段階ですが、メーカーや車種によっては、点滅後にさらに別の段階が設けられている場合もあります。
メーターに走行可能距離のカウントダウンが表示されている場合は、その数値を最優先の目安として速やかに補充場所を確保してください。以下の表に、警告段階と推奨行動の目安をまとめました。
| 警告の段階 | 残り走行可能距離の目安 | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 点灯(残量少) | 車種により大きく異なる(乗用車の場合、おおよそ1,000〜2,400km程度の例あり)。トラックは機種・積載量で異なるため取扱説明書を参照 | 早めに補充場所を確認・手配する |
| 点滅(最終警告※) | 車種により大きく異なる。乗用車では数百km〜1,000km未満の例もあるが、トラックは取扱説明書で確認 | 速やかに補充する・エンジンを切らない |
| 残量ゼロ到達時 | 走行は継続できるが再始動不可になる仕組みが働く(車種によって実装差あり) | エンジンを切らずに安全な場所で補充 |
※車種によっては、点滅後にさらに別の段階がある場合があります。正確な距離は車種・タンク容量・積載量・走行条件によって、大きく変わるため、取扱説明書のカウントダウン表示で確認することが最も確実です。
点滅が出た時点で速やかな対処を取ることが安全運行の基本となります。走行中はカウントダウン表示を確認し、早めの補充計画を立てておくことが確実な対処です。
アドブルーが点滅してからの制限の推移を把握する
タンク内の残量が減少していくと、段階的に警告の表示や動作制限が加わる仕組みです。最初はメーターパネルへの点灯で運転手に知らせ、その後に点滅へと変化していきます。
最終的に液体が完全に無くなってしまうと、システムの安全機構が働き、一度エンジンを切った後に再始動できなくなる厳しい制限がかかります。段階ごとの状態の変化は、以下の通りです。
- 残量低下時:メーターパネルに警告灯が点灯や点滅をして知らせる
- 残量ゼロ到達後に走行継続した場合:一部車種ではリンプホームモード(出力制限)に入る場合があり、エンジンを切ると再始動が不可となる
- エンジンを切った状態でアドブルーが空の場合:エンジン再始動が不可(安全機構による制御)
- 補充後:正常量の補充後に自動解除される車種が多いが、一部車種では診断機によるECU(エンジンコントロールユニット)リセットや学習走行が必要な場合あり
エンジンを切った後に補充した場合、イグニッションONで数分待機してから始動を試みる、またはスキャンツール(外部診断機)によるリセットが必要なケースもあります。適切な量の補充を行っても点滅が消えない場合は、レベルセンサーや車種依存のリセット手順が必要なことが多いため、整備工場での診断を検討してください。
点滅が開始された後の走行可能距離は車種により、大きく異なります。早めの補充を心がけ、深刻な事態を未然に防ぐことが安全運行のポイントです。
アドブルーがエンプティになった場合の復旧方法
多くのSCR搭載ディーゼル車では、アドブルーが完全に空になってしまった場合、エンジンを切ると再始動できなくなる仕組みが働きます。車種によって、制限の実装には差がありますが、いずれも安全に移動可能な範囲で停車場所を確保し、適切な対応をとることが基本です。
復旧に向けた具体的なステップは、以下の通りです。
- 車両を安全な場所へ停車する
- ロードサービスやディーラーを手配する
それぞれのステップについて、順に詳しく解説します。車種によって、制限の内容や補充後の対応手順も異なるため、乗務する車両の取扱説明書を事前に確認しておくことが確実です。
車両を安全な場所へ停車する
アドブルーの残量ゼロ状態が続くと、安全機構によって一度エンジンを切った後に再始動できなくなります。走行中に完全に空になった場合でも直ちにエンジンが停止するわけではない仕様です。
周囲の交通状況を確認しつつ、速やかに安全な場所を探して停車します。アドブルー残量と走行可否の関係は、以下の通りです。
| 状態 | エンジン稼働中の影響 | エンジン停止後の影響 |
|---|---|---|
| 残量あり | 通常走行が可能 | 再始動が可能 |
| 空の状態 | 直ちには停止しない(一部車種では出力制限あり) | 再始動不可(車種により診断機リセットが必要) |
そのため、エンジンを切る前に必ず安全を確保できる場所を選ぶことが不可欠です。路肩や駐車スペースなど、安全に停車できる場所を確保してから対処してください。
ロードサービスやディーラーを手配する
停車後は自力での復旧が困難になるため、外部の専門機関へ救援を依頼します。手元にアドブルーの予備がない場合は、無理に動かそうとせずに待機するのが賢明です。
加入している任意保険のロードサービスや車両を購入したディーラーへ連絡し、状況を伝えます。救援を依頼する際の主な連絡先は、以下の通りです。
- 自動車保険の付帯ロードサービス
- 各メーカーの緊急サポート窓口(日野自動車の場合は日野自動車お問い合わせページから確認可能)
- 購入元の自動車ディーラー
連絡時には、正確な現在地や車種、アドブルーが空になった旨を詳細に伝達します。担当者の指示に従って、安全な場所で到着を待つのが基本です。
アドブルーの点滅に関するよくある質問
日野のトラックでアドブルー残量少と表示されたらどうすればいいですか?
日野のトラックでアドブルーの残量少警告が出たら、速やかに補充が必要です。空になるとエンジン再始動不可の安全機構が働くため、早めの対応が求められます。
アドブルーはカーディーラーやカー用品店、一部のガソリンスタンドで購入できます。日野自動車に限らず尿素SCR搭載のディーゼル車全般で採用されている仕組みです。
トラックアドブルーの補充はどこでできますか?
トラックアドブルーの補充は、カーディーラーや認定整備工場のほか、カー用品店や一部のガソリンスタンドで対応しています。高速道路のサービスエリアで取り扱う施設もあります。
補充の際は、ISO 22241規格の高品位尿素水を使用することが必要です。規格外品の使用はSCRシステムの故障につながるため、正規品の購入が求められます。
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