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デリカD5のアドブルーを自分で補充する方法

デリカD:5(以下デリカD5)(クリーンディーゼル車)でメーターにアドブルー(AdBlue®・高品位尿素水)の残量警告灯が点灯し、対応に悩んでしまった経験はないでしょうか。ネット通販などで液剤を購入して自分で作業を完了させれば、ディーラーに依頼するよりも維持費を安く抑える効果を期待できます。

この記事では、デリカD5へアドブルーをこぼさずに安全に注ぐ手順と必要な道具をまとめました。なお、三菱自動車はアドブルーの補充において販売会社(ディーラー)での実施を推奨する方針で、作業に不安がある方はディーラーへのご相談をお勧めします。

なお、本記事は2019年2月以降に発売されたCV1W型のデリカD5(クリーンディーゼルエンジン搭載モデル)を対象としています。それ以前のモデルにはアドブルーシステムが搭載されていないため、補充は不要です。


デリカD5のアドブルーを自分で補充する手順

安全かつ確実に作業を進めるための、具体的な手順を次の表に整理しました。

手順 作業の概要
1. 道具の準備 10L箱のアドブルーとロングノズル、漏斗などを用意する
2. 周辺の養生 ラゲッジスペースの補充口周辺をタオルなどで保護する
3. 液剤の注入 エンジンを停止した状態でこぼさないよう注意しながらタンクへ液を注ぎ入れる

デリカD5は補充口が車外ではなくラゲッジスペース(車内左側)にあるため、慎重な作業が求められる構造です。各ステップのポイントを順番に確認していきましょう。

必要なアドブルーと道具を準備する

まずは、作業に欠かせない液剤本体と注入用のアイテムを揃えます。デリカD5のアドブルーのタンク容量は約16Lであり、走行可能距離が約2000km以下になって警告灯が点灯したタイミング(走行状況により変動)での補充を目安にしてください。

アドブルーが完全に切れた場合、走行中はそのまま継続できますが、一度エンジンを停止すると再始動できなくなる重大なリスクがあるため、警告灯の点灯後はできるだけ早めの補充が必要です。

なお、アドブルー専用タンクにはAdBlue®(高品位尿素水)以外の液体を絶対に入れないでください。水道水や他の液体を誤って補充すると、尿素SCRシステムが損傷し、高額な修理費用が発生する原因となります。

作業をスムーズに進めるために必要な道具は、以下の通りです。

  • アドブルー(10L箱)
  • 多くの10L箱に付属するロングノズル(付属していない場合は別途購入が必要)
  • 適切なサイズの漏斗(ろうと)
  • 養生用のタオルや不要なウエス
  • 保護手袋(ゴム手袋など)

特に漏斗やロングノズルは、車内の奥まった位置にある補充口へ的確にアプローチするために役立ちます。保護手袋は、アドブルーが弱アルカリ性であり長時間接触すると皮膚を刺激する場合があるため、装着しておくと安心です。

また、液剤は約マイナス11℃で凍結する性質を持つため、極端な寒冷地での保管には注意が必要です。こぼれた際に乾燥・蒸発すると白く結晶化して残るため、速やかに拭き取ってください。

車内の補充口周辺をしっかり養生する

道具が揃ったら、次は補充口の周辺を念入りに保護する工程に移ります。アドブルーをこぼして放置すると白く結晶化し、後処理が非常に大変になるためです。

万が一こぼしてしまった場合の詳細な対処法は、後述のFAQ「アドブルーを車内にこぼしてしまった場合はどうなりますか?」を参照してください。

具体的な養生手順は、次の3ステップで進めます。

  • ラゲッジスペース左側のパネルを開ける
  • 補充口の下部周辺にタオルを敷き詰める
  • テープなどを使って隙間なくしっかりと固定する

少しでも液が垂れた場合に備えて、広めの範囲を覆っておくのが失敗を防ぐコツです。特に、長時間放置すると内装材や金属部への影響が生じる可能性があるため、こぼした際はすぐに対処することが必要です。

こぼさないようにアドブルーを注ぐ

養生が完了したら、必ずエンジンを停止した状態でタンクへ液剤を注入します。10Lの箱は重量があるため、無理な体勢で作業するとこぼれるリスクが高まります。

安全に注ぐためのポイントは、以下の通りです。

  • 補充口に漏斗をしっかりとセットする
  • ロングノズルを取り付けた箱を両手で安定させる
  • 勢いをつけず、ゆっくりと一定のペースで注ぎ入れる

注ぎ口を完全に塞ぐと空気が抜けず液が逆流する原因になるため、ノズルを少し浮かせるか隙間を空けながら注ぎ入れると、吹き返しを防げます。すべての液剤を入れ終わったら、キャップを確実に閉めて養生シートを片付ければ作業は完了です。

なお、補充後すぐに警告灯が消えない場合がありますが、エンジン始動後または数分程度の走行後に解除されることが多いため、慌てずに確認してください。

デリカD5のアドブルーを自分で補充する際のよくある質問

アドブルーを車内にこぼしてしまった場合はどうなりますか?

デリカD5の車内にアドブルーをこぼして放置すると、白く結晶化して変色・汚損の原因となり、金属部では長時間放置によって腐食リスクが生じる場合があります。乾燥して拭き取るのが困難になるため、事前の念入りな養生が欠かせない要素です。

万が一漏れてしまったときは、濡らしたタオルやウエスですぐに拭き取る必要があります。なお、アドブルーを拭き取る作業の際は、アンモニア臭が発生する場合があるため、窓を開けて換気しながら作業してください。

アドブルーはどのタイミングで補充すればよいですか?

メーターに残量警告灯が点灯したタイミングでの補充が目安で、三菱公式FAQによると走行可能距離が約2000km以下になると点灯します(走行条件によって変動します)。アドブルーが完全に切れると一度エンジンを停止すると再始動できなくなるため、警告点灯後は速やかな補充が必要です。

おおよそ1000kmの走行で約1L程度が目安とされていますが、走行条件により変動します(参考値)。警告点灯時の残量は約2L程度のため、10Lを補充しても満タンにはならず溢れるリスクは低い傾向です。

ディーラーに依頼するより自分で補充する方が安いですか?

ネット通販等でアドブルーを購入して自身で作業することによって、工賃相当分を節約できる場合があります。ただし、こぼしや誤補充のリスクがあり、誤って異物を補充した場合は尿素SCRシステムの修理で高額な費用が発生する可能性もある点に注意が必要です。

漏斗やロングノズルといった道具を揃える初期費用も発生するため、長期的なコストパフォーマンスを考慮した上で、自分での作業に挑戦してみるか判断してください。三菱自動車はディーラーでの補充を推奨しているため、不安がある場合はディーラーへの依頼をお勧めします。

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