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トクヤマが北海道で水素利用推進の新会社を設立し水素化マグネシウムの用途開拓とサプライチェーン構築を推進

トクヤマなど7社が北海道で水素サプライチェーン実現に向けた新会社を設立

株式会社トクヤマは2026年3月5日、トヨタ自動車北海道や北洋銀行など計7社とともに、水素化マグネシウムを活用した用途開拓を進める「株式会社H2ほっかいどう」を北海道札幌市に設立した。新会社は設立と同日付で札幌市と「水素エネルギーの利活用推進に関する連携協定」を締結しており、水素燃焼機器および水素利用機器の研究開発や製造を通じて再生可能エネルギーの普及を目指す。[1]

北海道は豊富な再生可能エネルギーのポテンシャルを有している地域であり、新会社は同地における水素サプライチェーンの構築とカーボンニュートラルの実現に向けた事業を展開する。トクヤマは2025年6月から札幌市の水素推進協議会に加入しており、今回の出資を通じて水素利用の在り方を多様化させるための具体的な一歩を踏み出した。

トクヤマが製造する水素化マグネシウムは、水素の貯蔵や輸送において簡単かつ安全に扱えるという特長を持っており、新会社での活動を通じてその利点を活かした新たな用途の開拓を推進する。化学品やセメントなどを手掛ける素材メーカーであるトクヤマは、自社の電子先端材料や環境分野の知見を活かし、広域的な水素エネルギーの普及に貢献する方針である。

株式会社H2ほっかいどうの設立概要と出資企業の一覧

項目 詳細
設立日 2026年3月5日
所在地 北海道札幌市
主な出資企業 株式会社トクヤマ、株式会社サッポロ土谷ホールディングス、トヨタ自動車北海道株式会社、株式会社北洋銀行、株式会社北海道銀行、株式会社みずほ銀行
主な事業内容 水素燃焼機器および水素利用機器の研究開発、製造、販売、水素化マグネシウムの用途開拓
連携自治体 札幌市(水素エネルギーの利活用推進に関する連携協定を締結)

Fuel Connect編集部の整理

今回の新会社設立は、素材メーカー、自動車部品製造、金融機関が連携して北海道という再生可能エネルギー供給力に富む地域で水素の商用化を目指すものであり、エネルギー供給側の実務者にとって重要な動向である。特に水素化マグネシウムという具体的な素材を用いた貯蔵・輸送技術の社会実装が進むことは、将来的な燃料調達手段の多様化を検討している物流業者やエネルギー関連企業にとって注視すべき情報といえる。

札幌市との連携協定により行政支援を受けた研究開発が行われることから、地域インフラとしての水素サプライチェーンがどのように構築されるかを把握することは、地域密着型の事業を展開する読者にとって有用である。従来の基礎素材事業に加えて環境・エネルギー分野を強化するトクヤマの戦略は、製造業における脱炭素化の進展を示す事例であり、産業界全体の水素活用への移行プロセスを整理する上での一助となる。

References

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