News

西濃運輸や福山通運らによる自動運転セミトレーラーの公道実証で新東名等の安定走行を確認

西濃運輸や福山通運などによる自動運転セミトレーラーの公道実証走行

豊田通商や大塚倉庫、西濃運輸、福山通運、ロボトラックの各社は2026年4月13日、2月に実施した自動運転セミトレーラーの公道走行実証において走行時の安全性と安定性が確認できたとの評価を公表した。この実証実験は国土交通省が進める「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業」の一環として行われ、静岡県から愛知県に至る物流拠点間での運用が行われた。[1]

実証走行の総距離は約4400kmに及び、新東名高速道路の新静岡インターチェンジから東名高速道路の東名三好インターチェンジまでの区間において自動運転技術を用いた検証が実施されている。物流事業者の実際のオペレーションへの導入を前提としており、車両の性能確認だけでなく運行設計の妥当性についても詳細な検証が進められた経緯がある。

実証では人工衛星からの位置情報信号が遮断されるトンネル内走行や、センサーの視認性が低下する逆光下での走行、さらには周囲の認識が求められる本線への合流といった高難易度の状況下でも安定した走行性能が確認された。参画各社は来年度以降も共同実証や商用化に向けた協力を継続し、自動運転の本格導入を見据えたルート選定や物流事業者が備えるべき能力の検討を加速させる方針である。

自動運転セミトレーラー公道実証事業の実施概要と検証項目

項目 詳細
実施主体 豊田通商、大塚倉庫、西濃運輸、福山通運、ロボトラック
実証区間 静岡市内の物流拠点から愛知県日進市内の物流拠点の区間
自動運転区間 新東名・新静岡ICから東名・東名三好ICの高速道路区間
総走行距離 約4400km
主な検証シナリオ トンネル内走行、逆光シナリオでの走行、本線への合流動作

Fuel Connect編集部の整理

本件は、物流業界において喫緊の課題となっている長距離幹線輸送の自動化に向けた重要なステップであり、特に制御難易度が高いとされる全長16.5メートルのセミトレーラーで安定性が確認された点は特筆すべき事実である。自動運転技術の社会実装を目指す荷主企業や輸送事業者にとっては、実際の物流ルート上での技術的進展を把握し、将来的な車両導入計画や運行管理体制の再構築を検討する上での有効な指標となる。

また、今回の実証ではGNSS信号の遮断や逆光といった環境負荷の高い条件下での走行性能が担保されており、実用化に向けた具体的なハードルが一つずつ解消されているプロセスを読み取ることができる。車両管理や運行設計に携わる実務担当者は、単なる技術検証の段階から商用化を見据えたアセット検討の段階へと移行しつつある現状を理解し、今後の共同実証の動向を注視しておくことが推奨される。

References

アドブルーの関連コラム