News

現代自動車グループがAIとデータによる自動運転戦略を公表しグーグルやエヌビディアとの連携を強化

現代自動車グループによるAIとデータを活用した自動運転およびロボット開発戦略

韓国の現代自動車グループは2026年4月13日にソウルで開催した投資家向けイベントにおいて、エヌビディアやグーグル・ディープマインドといったグローバル企業との連携を強化し、次世代モビリティ市場での主導権を確保する中長期技術戦略を公表した。同グループは自動運転技術の競争がデータ規模と活用能力の争いに移行しているとの認識を示し、年間数百万台の販売車両から得られる実走行データを学習や製品改善に充てる「データの好循環」構造の確立を核心戦略に据えている。[1]

自動運転分野の開発においては、外部パートナーとの協力による量産化の加速と、自社独自のエンドツーエンドモデルの高度化という二つの軸を並行して進めることで技術的な信頼性の向上を目指す方針である。具体的なロードマップとして、2027年末までに高速道路でのレベル2+自動運転に対応したソフトウェア定義車を開発し、2029年初頭には都市部での走行が可能なレベル2++技術の導入を計画している。

ロボット事業を展開する傘下のボストン・ダイナミクスは、今後10年以内に汎用ロボットを普及させる目標を掲げており、エヌビディア等との連携によるフィジカルAI開発や生産拠点でのデータ収集を通じて規模の経済を追求する。人型ロボット「アトラス」については2028年に米ジョージア州の新工場へ導入したのち、2029年には既存工場へも適用範囲を広げ、製造現場の主要工程における安全性と生産性の向上を図る予定だ。

現代自動車グループが掲げる自動運転技術の導入時期とロボット活用計画

項目 詳細内容
自動運転レベル2+(高速道路) 2027年末までにソフトウェア定義車(SDV)として開発を完了する計画
自動運転レベル2++(都市部) 2029年初頭を目途に、多様な環境に対応可能な技術の導入を進める予定
人型ロボット「アトラス」 2028年に米ジョージア州新工場へ導入し、2029年には既存工場へ拡大する方針
主要な連携パートナー エヌビディア、グーグル・ディープマインドなどグローバルテック企業との協力体制

Fuel Connect編集部の整理

本記事は韓国の主要自動車メーカーがAI技術とデータ蓄積を基盤とした次世代モビリティ戦略を具体化したものであり、従来のハードウェア中心の製造からソフトウェア重視の事業構造へ転換する動きを整理している。自動運転技術の実装時期やロボットの工場導入スケジュールが明示されているため、自動車産業に関わるサプライヤーや技術開発を担う実務者にとって将来の市場動向を予測する指標となる。

物流およびラストマイル配送市場への参入視野も含めたロボット活用の進展は、配送業務の自動化を検討する物流事業者や施設管理の効率化を目指す企業にとって重要な情報資産としての側面を持つ。製造現場での人型ロボット活用計画は生産性向上の具体例として機能するため、工場の自動化や設備投資を担当する部門において自社の技術採用プロセスと比較検討する際の参考材料となり得る。

References

アドブルーの関連コラム