News

メルセデスがアルピーヌF1株取得を断念した経緯と評価額の差

メルセデスがアルピーヌF1株取得を断念した経緯と評価額の差

メルセデスがアルピーヌF1チームへの資本参加計画から撤退したとBBC Sportが報じた。2026年5月30日公開の記事によると、メルセデスとトト・ヴォルフは投資会社オトロ・キャピタルが保有するアルピーヌ株24%の取得で原則合意していたが、評価額を巡る隔たりから交渉は決裂したという。[1]

オトロ・キャピタルは売却時に約7億2000万ドルを求めたとされ、24%分から逆算したアルピーヌ全体の企業価値は約30億ドルとなる。一方でメルセデス側はこの水準を高すぎるとみなし、妥当と考えた評価額は22億〜24億ドル程度だったと伝えられている。

記事では、アルピーヌが2025年にコンストラクターズ最下位だったことや、今季も開幕5戦終了時点で5位に位置していることが示された。また、メルセデスは遅くとも2031年までにカスタマーチームを現在の3チームから2チームへ減らす計画を進めているとされ、供給関係を含む将来構想も背景にあったとされる。

アルピーヌF1株売却交渉の条件と周辺事情

項目 詳細
売却対象 オトロ・キャピタルが保有するアルピーヌF1株24%
売却要求額 約7億2000万ドル
アルピーヌ全体の評価額 約30億ドル
メルセデス側の想定評価額 22億〜24億ドル程度

Fuel Connect編集部の整理

この件は、F1チームの資本参加交渉がどのような条件で進み、どの水準の評価額で折り合いがつかなかったのかを示す事例である。F1チームの出資やスポンサー判断を検討する読者にとっては、交渉条件と企業価値の見方がどこで分かれたのかを把握する材料になる。

あわせて、アルピーヌの株式売却にルノーの拒否権が関わっていた点や、今後のカスタマーチームの整理方針が示されている点も押さえておく必要がある。自動車、モータースポーツ、企業提携の実務に関わる読者は、資本関係と供給体制が同時に動く場合の前提条件として読むことになる。

References

  1. ^F1-Gate. 「メルセデスがアルピーヌF1株取得を断念した経緯と評価額の差」. https://f1-gate.com/mercedes-benz/f1_94800.html.

アドブルーの関連コラム