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三菱電機とVTTが海水経由でCO2を回収するDOC基礎技術を開発
三菱電機とVTTが海水経由でCO2を回収するDOC基礎技術を開発
ニコニコニュースは2026年6月10日1:00、三菱電機とVTT Technical Research Centre of Finland Ltd.が海水を介して大気中からCO2を回収するDirect Ocean Captureシステムの基礎技術開発を完了した内容を伝えた。同システムは海水中の溶存無機炭素を回収してCO2濃度を低下させ、大気中から海洋へのCO2吸収を促す仕組みである[1]
三菱電機とVTTは、取水した海水に水素イオンを導入して酸性度を一時的に上昇させ、気体になったCO2を回収する酸性化アプローチを採用した。回収したCO2は、貯留だけでなく合成燃料や工業原料への変換に関わる利活用の対象として整理されている。
三菱電機は今後、新たな協業パートナーを募り、開発したシステムと蓄積したデータをもとに実証を進める方針を示している。沿岸でのフィールド試験に向けた取り組みや、海水淡水化プラント、発電所、化学プラントなど海水取水設備を持つ既存インフラへの統合を視野に入れている。
DOC基礎技術で示された回収方式と既存設備への統合方針
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開発主体 | 三菱電機株式会社とVTT Technical Research Centre of Finland Ltd.が共同で開発を進めた。 |
| 回収方式 | 海水を一時的に酸性にし、炭酸イオンや重炭酸イオンをCO2ガスに変換して気体で回収する酸性化アプローチを採用した。 |
| CO2損失への対応 | 純化プロセスで漏れたCO2を回収し、DOCシステム内で再循環させることでCO2損失を抑制する構成を示した。 |
| 副産物の回収 | CO2回収の過程で海水中の特定物質を副産物として抽出し、有価資源として回収する基礎技術を開発した。 |
| 統合対象 | 海水淡水化プラント、発電所、化学プラントなど、海水取水設備を持つ既存インフラ施設への組み込みを想定している。 |
Fuel Connect編集部の整理
今回の記事は、水・衛生分野のうち海水淡水化や海水取水工程を持つ設備と関係する技術として、海水を介したCO2回収システムの基礎技術開発を扱っている。本文で示された範囲は、基礎技術開発の完了、酸性化アプローチの採用、有価資源回収の基礎技術、既存インフラへの統合方針である。
海水淡水化プラントや発電所、化学プラントなどの設備運用に関わる読者は、DOCシステムが既存の海水取水設備との統合を前提に整理されている点を把握しておくと実務上の参照情報になる。燃料調達や工業原料、CO2貯留・利活用に関わる読者にとっては、気体で回収したCO2をCCSやCCUの対象として扱う構成が示された点が関連情報となる。
References
- ^ ニコニコニュース. 「三菱電機とVTTが海水経由でCO2を回収するDOC基礎技術を開発」. https://news.nicovideo.jp/watch/nw19402153?news_ref=watch_60_nw18819217.
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