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総務省がレベル4自動運転の通信システム実証に12団体を選定し各地で検証開始

総務省がレベル4自動運転の社会実装に向けた通信システム実証団体に12コンソーシアムを選定

総務省は2026年4月22日、地域社会DX推進パッケージ事業の一環として、安全かつ効率的なレベル4自動運転の実現に不可欠な通信システムの信頼性確保などを検証する12の実証団体を選定したと発表した。本事業は人口減少や少子高齢化といった地域課題の解決を目指し、AIや自動運転などの先進的ソリューションと通信インフラ整備を組み合わせてデジタル実装の好事例を創出することを目的としている。[1]

選定された12のコンソーシアムは、NTTドコモビジネスやKDDI、ソフトバンク、日産自動車、大阪市高速電気軌道などの代表機関を中心に構成されており、それぞれ異なる地域や条件下での技術検証を行う。具体的には積雪路面での運行判断や、複数キャリア回線を用いた通信安定性の確保、5Gネットワークスライシングを活用した遠隔監視技術の最適化など、実用化に直結する多様な実証内容が盛り込まれている。

本実証事業の進捗管理は株式会社三菱総合研究所が担い、2026年10月頃の中間報告を経て、2027年2月頃には最終的な検証結果の取りまとめが実施される予定となっている。検証の過程で得られた詳細な進捗状況や成果については、管理事業者が開設する専用のウェブサイトを通じて随時情報が公開され、全国における早期の自動運転実用化に向けた知見として共有される見通しである。

各地域で実施される自動運転レベル4検証タイプの主な実証概要と代表機関

実証地域 代表機関 実証の主な内容
北海道千歳市 NTTドコモビジネス株式会社 積雪・凍結路面における運行判断の自動化および空港周辺での路車協調型合流支援の検証。
神奈川県横浜市 日産自動車株式会社 多台数の自動運転車両を複数人で遠隔監視および支援する際の通信要件整理と安定化技術の実証。
長野県塩尻市 KDDI株式会社 5G SAやネットワークスライシングを活用した1対Nの遠隔監視に向けた通信と映像の最適化。
京都府精華町 ソフトバンク株式会社 自動運転バスの安全性定量評価手法と、ロボタクシー混在下での効率的な監視運用モデルの検証。
島根県美郷町 NTT西日本株式会社 自営Wi-Fiや低軌道衛星通信を活用し、通信不感地帯における運行と遠隔監視の品質を確保する実証。

Fuel Connect編集部の整理

今回の総務省による実証団体の選定は、将来的なレベル4自動運転の本格運用を見据え、通信インフラの安定性や経済性を実地点で検証する極めて重要なフェーズに移行したことを示している。特に積雪環境や通信不感地帯、トラヒック輻輳時といった過酷な条件下での技術検証が含まれており、物流網の維持や公共交通の確保が急務となっている自治体関係者にとって有益な指標となる。

車両の遠隔監視における1対NやN対Mといった効率的な運用モデルの確立は、将来的な人件費抑制や事業性の向上に直結するため、自動運転サービスの導入を検討する運送事業者や交通事業者にとっても注視すべき動向である。通信事業者と自動車メーカー、自治体が連携して進めるこれらの実証結果は、今後の自動運転車両の運行管理システムや、関連する通信設備の仕様策定における標準的な基準となる可能性が高い。

References

  1. ^ 電波タイムズ. 「総務省がレベル4自動運転の通信システム実証に12団体を選定し各地で検証開始」. https://www.dempa-times.co.jp/administration/48559/.

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