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【三菱ふそう】トラックのアドブルー警告灯の消し方

三菱ふそうのトラックでアドブルー警告灯が点灯すると、「どうすれば消せるのか」と焦るドライバーは少なくありません。アドブルーとは、ディーゼルエンジンの排気ガス浄化に使われる尿素水のことで、残量が不足すると警告灯が点灯し、最終的にはエンジンが再始動できなくなります。

警告灯の消し方は原因によって異なり、アドブルーを補充するだけで消える場合と、スキャンツール(診断機)によるリセットが必要な場合があります。原因を把握せずに対処すると、警告灯が再点灯したり修理費用が余計にかかったりするリスクがあります。

この記事では、三菱ふそうのアドブルー警告灯が点灯する原因と消し方、補充しても消えない場合の対処法について詳しく解説していきます。


三菱ふそうのアドブルー警告灯が点灯する原因

三菱ふそうのトラックでアドブルー警告灯が点灯する原因は、大きく分けて2つあります。アドブルーとは、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化するための尿素水のことで、尿素SCRシステムを搭載した車両では定期的な補充が必要です。

警告灯が点灯する主な原因は、以下の2つです。

  1. アドブルーの残量不足
  2. レベルセンサーやドージングモジュールの故障

原因によって消し方が異なるため、まず点灯の原因を把握することが重要です。

それでは各項目について、詳しく解説していきます。

アドブルーの残量不足

アドブルー警告灯が点灯する最も多い原因は、タンク内のアドブルー残量が規定値を下回ったケースです。三菱ふそうのトラックでは、残量が少なくなるとメーター内に橙色の警告灯が点灯し、さらに走行を続けると赤色の警告灯に切り替わります。

以下は、三菱ふそうの警告灯の色と意味をまとめた表です。

警告灯の色 意味
橙色 残量低下の注意(補充推奨)
赤色 緊急(再始動不可の恐れ)

残量不足が原因の場合は、アドブルーを補充すれば警告灯は自動的に消灯します。橙色の段階で早めに補充しておくことによって、赤色の緊急警告やエンジン再始動不可のリスクを回避できます。

レベルセンサーやドージングモジュールの故障

アドブルーを補充しても警告灯が消えない場合は、アドブルーシステムの部品に故障が発生している可能性があります。三菱ふそうのトラックで故障が多い部品は、レベルセンサーとドージングモジュールの2つです。

以下は、主な故障部品と症状をまとめた表です。

故障部品 主な症状
レベルセンサー 残量が正しく検知されない
ドージングモジュール 尿素水の結晶で噴射ノズルが詰まる
NOxセンサー 排気ガスの浄化状態を誤検知する

レベルセンサーはアドブルータンクと一体構造になっているため、センサー単体での交換はできません。故障した場合はタンクAssy(一式)での交換が必要です。ドージングモジュールとは、アドブルーを排気管内に噴射する装置のことで、尿素の結晶が付着して詰まるトラブルが発生しやすい部品です。

三菱ふそうのアドブルー警告灯をアドブルー補充で消す方法

アドブルーの残量不足が原因で警告灯が点灯している場合は、アドブルーを補充するだけで警告灯を消すことができます。ここでは、補充後の自動消灯の仕組みと、キャンター固有のレベルリセット手順について以下の2つに分けて解説します。

  1. 補充後に警告灯が自動消灯するケース
  2. キャンターのレベルリセット手順

それでは各項目について、詳しく解説していきます。

補充後に警告灯が自動消灯するケース

三菱ふそうのトラックでは、アドブルーを規定量以上まで補充した後にエンジンを再始動すると、数分以内に警告灯が自動的に消灯します。この自動消灯は、レベルセンサーが正常に動作している場合にのみ機能します。

自動消灯までの流れは、以下の通りです。

  1. エンジンを停止する
  2. アドブルーをタンクに補充する
  3. エンジンを再始動する
  4. 数分間のアイドリングで警告灯が消灯する

補充後にエンジンを再始動しても警告灯が消えない場合は、レベルセンサーや尿素SCRシステムの故障が疑われます。5分以上アイドリングしても消灯しない場合は、後述するスキャンツールでのリセットまたは整備工場での点検が必要です。

キャンターのレベルリセット手順

三菱ふそうキャンター(4P10エンジン搭載車)では、アドブルーを全量抜き取ってから満タンまで補充し直すことによって、レベルセンサーをリセットできる手順が用意されています。この手順は、通常の補充では警告灯が消えないケースで有効です。

リセットの手順は、以下の通りです。

  1. スタータースイッチをLOCK位置にする
  2. アドブルータンクからアドブルーを全て抜き取る
  3. スタータースイッチをON位置にする
  4. メーター内のインジケーターが全点滅するのを確認する
  5. アドブルーをF(満タン)位置まで補給する
  6. スタータースイッチをONにして数秒間待つ

上記の手順を正しく実行すると、ENGSYS(エンジンシステム)の警告表示が消灯します。ただし、この手順はレベルセンサーが正常に動作している場合にのみ有効であり、センサー自体が故障している場合は消灯しません。手順を試しても警告灯が消えない場合は、部品の故障を疑い整備工場で診断を受けてください。

補充しても三菱ふそうのアドブルー警告灯が消えない場合の対処法

アドブルーを補充しても警告灯が消えない場合は、尿素SCRシステムの部品に故障が発生している可能性が高いです。ここでは、スキャンツールによるリセット方法と、ディーラーや整備工場への依頼について以下の2つに分けて解説します。

  1. スキャンツールによるリセット
  2. ディーラーや整備工場に依頼する場合の目安

それでは各項目について、詳しく解説していきます。

スキャンツールによるリセット

アドブルーシステムの故障コードが記録されている場合、故障の原因を修理した後にスキャンツール(診断機)を使って警告灯をリセットする必要があります。スキャンツールとは、車両のECU(エンジン制御ユニット)に接続して故障コードの読み取りや消去を行う専用の機器のことです。

スキャンツールでのリセットが必要になるケースは、以下の通りです。

  • レベルセンサー交換後の初期化
  • ドージングモジュール清掃後のコード消去
  • NOxセンサー交換後のリセット

三菱ふそうの車両に対応する代表的なスキャンツールとしては、G-SCANなどがあります。スキャンツールを使ったリセットは、故障の根本原因を修理した上で実施しないと、リセット後すぐに警告灯が再点灯するため注意が必要です。

ディーラーや整備工場に依頼する場合の目安

スキャンツールを所有していない場合や、故障の原因が特定できない場合は、三菱ふそうのディーラーまたはアドブルーシステムに対応可能な整備工場に依頼してください。

以下は、ディーラーと整備工場の主な違いをまとめた表です。

依頼先 特徴
三菱ふそうディーラー 純正診断機で正確な診断が可能
一般整備工場 汎用スキャンツールで対応可能

レベルセンサーの故障によるタンクAssy交換は、部品代と工賃を合わせて数万円〜十数万円程度が目安です。ドージングモジュールの結晶詰まりは清掃で復旧できる場合があり、交換に比べて費用を抑えられます。ただし、費用は車種や故障箇所によって大きく異なるため、見積もりを取ってから修理を依頼してください。

三菱ふそうのアドブルー警告灯の消し方に関するよくある質問

三菱ふそうのアドブルー警告灯を放置するとどうなりますか?

警告灯を放置して走行を続けると、一定距離(車種によって異なりますが、橙色点灯から約300km程度)走行後に警告ブザーが鳴り始めます。さらに放置してアドブルーが完全になくなると、次回のエンジン停止後に再始動ができなくなります。走行中に突然エンジンが止まることはありませんが、一度エンジンを切ると補充するまで再始動できません。

トラックのアドブルー警告灯は自分でリセットできますか?

残量不足が原因の場合は、アドブルーを補充してエンジンを再始動するだけで警告灯が消灯するため、自分で対処できます。ただし、部品の故障によって警告灯が点灯している場合は、スキャンツール(診断機)を使ったリセットが必要であり、専門知識と機器がなければ自分での対応は困難です。故障コードの消去だけを行っても根本原因が解消されていなければ再点灯するため、まずは整備工場で原因を診断してもらうことをおすすめします。

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