共有
新型燃料電池路線バス「SORA」が発売、航続距離300km以上と約10分の水素充填に対応
トヨタといすゞが共同開発した新型燃料電池路線バス「SORA」を発売
トヨタ自動車は2026年10月5日、いすゞ自動車と共同開発した新型燃料電池路線バス「SORA」を発売し、2018年に登場した初代モデルから航続距離、安全装備、車内構造などを変更した。新型SORAは、いすゞが開発した電気バスの車台を基盤にトヨタの燃料電池システムを搭載し、電気バスとの部品共通化によって製造コストの低減を図る設計となっている。[1]
新型SORAは、燃料電池と大容量バッテリーを組み合わせたシステムによって、トヨタ測定の参考値で300km以上の航続距離を確保し、初代モデルから約100km延長した。水素の満充填に要する時間は約10分で、新たな高速充填規格に対応する水素ステーションが整備された場合には、充填時間を約半分に短縮できるとしている。
安全装備では、運転士の状態を監視するドライバーステータスモニターと連動して車両を減速・停止させるシステムや、前方の歩行者と自転車を検知する装置を採用し、車内には段差のないフルフラットフロアを設けた。座席配置の異なる都市型と郊外型を合わせて4車型を設定するほか、車いす固定装置をオプションで用意し、外部給電器を接続した場合には非常用電源としても利用できる。
新型SORAの航続距離、水素タンク容量、車両寸法などの主要仕様
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 車両名称 | SORA(新型燃料電池路線バス) |
| 発売日 | 2026年10月5日 |
| 共同開発企業 | トヨタ自動車、いすゞ自動車 |
| 航続距離 | 300km以上(トヨタ測定の参考値) |
| 初代モデルからの航続距離延長 | 約100km |
| 水素満充填時間 | 約10分 |
| 車両寸法 | 全長10,545mm×全幅2,485mm×全高3,440mm |
| 乗車定員 | 70人(座席19人、立席50人、乗務員1人) |
| 最高出力 | 220kW(110kW×2) |
| 最大トルク | 970Nm(485Nm×2) |
| 高圧水素タンク | 3本(70MPa)、総タンク容積471L |
| 車型展開 | 都市型・郊外型の計4車型 |
| 主な安全装備 | ドライバー異常時対応システム(EDSS)、ドライバーステータスモニター(DSM)、フロントブラインドスポットモニター |
| 車内構造 | フルフラットフロア |
| 主なオプション | 車いすワンタッチ固定装置 |
| 外部給電機能 | 外部給電器の接続による非常用電源としての利用に対応 |
Fuel Connect編集部の整理
新型SORAの発売は、トヨタ自動車が2018年から展開してきた燃料電池路線バスの更新に関する動きであり、いすゞ自動車との共同開発による車台の共通化や燃料電池システムの搭載方式も含めて整理できる。トヨタは2014年の燃料電池自動車「MIRAI」の発売以降、燃料電池システムの外部供給も進めており、新型SORAは路線バス向けの水素利用に関する製品展開の一つに位置づけられる。
路線バスを運行する事業者や車両管理担当者にとっては、300km以上という航続距離の参考値、約10分の水素満充填時間、70人の乗車定員、安全装備、整備時の車両構造などが車両仕様を把握する際の情報となる。水素燃料の調達や充填設備を担当する事業者にとっては、新しい高速充填規格への対応と対応ステーションの整備を前提とした充填時間の短縮、外部給電器を利用した電力供給機能などが関連する項目である。
References
- ^ スマートモビリティJP. 「トヨタといすゞが共同開発した新型燃料電池路線バス『SORA』」. https://smart-mobility.jp/_ct/17869913.
アドブルーの関連コラム
【三菱】キャンターのアドブルーが減らない原因
アドブルータンクの故障原因や補充方法などを解説
アドブルー(AdBlue)がガラスについた時の影響と対処法
【アドブルータンク】トラックごとの容量とトラブル対処法
アウディのアドブルー残量を確認する方法
ベンツのアドブルーを自分で補充する方法
トラックとダンプのアドブルー消費量が増加する原因
ベンツのアドブルー残量を確認する方法
キャンターのアドブルー消費量と警告灯の消し方
UDのアドブルー添加システム異常の原因と対処法