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原油在庫の利用可能量と供給減少をめぐる分析

原油在庫の利用可能量と供給減少をめぐる分析

2026年7月16日0時33分に公開されたTop Traders Unpluggedの第105回では、Goehring & RozencwajgのマネージングパートナーであるAdam Rozencwajg氏が、原油市場の在庫と供給をめぐる見方を説明した。同氏は、世界の石油在庫70億~80億バレルのうち実際に使用できる量は約10億バレルであり、ホルムズ海峡の封鎖に伴う上流供給の減少が2026年夏後半の需給に反映されるとの見通しを示した。[1]

Rozencwajg氏は、原油、天然ガス、ウランなどの供給を長期の設備投資サイクルから捉え、価格シグナルが生じてから新規供給が実際に市場へ到達するまでには複数年の時間差があると説明した。同氏は、リチウムと一部の銅を除き、有意な新規プロジェクトの承認は確認していないとの認識を示し、供給面の応答はまだ始まっていないと述べた。

議論では、中国の石油精製品輸出政策や戦略石油備蓄、金市場の調整、銅の供給増加と在庫、AIデータセンター向け天然ガス需要など、複数の商品市場に関する見解も取り上げられた。原油については、生産停止や再開の影響が在庫統計に現れるまで60~90日の時間差があるとされ、2026年8月下旬から9月にかけて米国の在庫データを確認する必要があるとの見方が示された。

原油供給と在庫をめぐる主な数値

項目 詳細
封鎖前の海峡通過量 日量約2000万バレル
迂回可能とされた量 サウジアラビア、UAE、イラクのパイプラインを通じて日量約500万バレル
上流供給の減少量 約100日間にわたり日量1000万~1500万バレルが停止したとの推定
累積供給減少量 10億~15億バレルとの推定
世界の石油在庫 一般に70億~80億バレルとされる一方、裁量的に利用できる量は約10億~12億バレルとの見方
統計への反映時間 供給の変化が在庫や製品供給のデータに現れるまで60~90日

Fuel Connect編集部の整理

本記事は、原油市場の供給量や在庫水準を確定的に判定するものではなく、Podcast内でRozencwajg氏が示した推定、観測、設備投資サイクルに関する見解を項目別に整理した内容である。世界在庫の総量だけでなく、パイプライン内の原油、輸送中の原油、タンク底部の残量など、直ちに消費へ回せない在庫を区別する考え方が示されている。

石油製品の仕入れ、燃料調達、物流計画、車両管理、エネルギー関連事業に携わる読者にとっては、供給停止と統計への反映時期が一致しないとの分析を把握する際の参照情報となる。原油在庫、中国の精製品輸出、戦略備蓄、天然ガスの上流投資など、燃料価格や供給計画に関連する複数の観測項目を整理する用途にも位置づけられる。

References

  1. ^ 【Top Traders Unplugged】. 「第105回:原油在庫の利用可能量と供給減少をめぐる分析」. https://finance.biggo.jp/podcast/3cf5170ddd9b61f4.

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