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デリカD5のアドブルー残量を確認する方法

デリカD5のクリーンディーゼルモデル(3DA-CV1W・2019年2月以降)には、燃料計のようにアドブルーの残量を常時表示するゲージが搭載されていません。そのため「今どのくらい残っているのか」を確認する方法がわからず不安を感じているオーナーは多いです。

この記事では、デリカD5のアドブルー残量を確認する3つの方法、警告灯の段階と表示内容、タンク容量と消費量、補充タイミングの判断基準を詳しく解説していきます。


デリカD5のアドブルー残量の確認方法

デリカD5にはアドブルーの残量ゲージが搭載されていないため、残量を確認するには以下の3つの方法を使い分ける必要があります。

  1. MID(マルチインフォメーションディスプレイ)の警告表示で確認する
  2. 走行距離から残量を逆算する方法
  3. ディーラーの診断機で正確な残量を確認する方法

それぞれ精度や手軽さが異なるため、状況に応じて使い分けてください。

それでは各項目について、詳しく解説していきます。

MID(マルチインフォメーションディスプレイ)の警告表示で確認する

デリカD5では、アドブルーの残量が走行可能距離約2,400km以下になるとMID(マルチインフォメーションディスプレイ)に「AdBlueを補給してください」という警告メッセージと走行可能距離の目安が表示されます。MIDとは、メーター内に設置された液晶画面のことで、車両のさまざまな情報を表示する機能です。

表示タイミング MIDの表示内容
残り約2,400km 「AdBlueを補給してください」+残り距離
残り距離減少 警告灯点滅+残り距離カウントダウン
残り0km エンジン再始動不可の警告

この警告が表示された時点でアドブルーの残量がわかるため、最もシンプルな確認方法です。ただし、警告が出るまで(残り2,400km以上の段階では)残量を知る手段がないのがデリカD5の仕様上の制限です。

走行距離から残量を逆算する方法

前回のアドブルー補充時の走行距離(オドメーター)を記録しておけば、現在の走行距離との差分から残量を逆算できます。デリカD5のアドブルー消費量は約1,000km走行ごとに1Lが目安であり、タンク容量は約16Lです。

計算要素 数値
タンク容量 約16L
消費量 約1L/1,000km
満タンからの走行可能距離 約16,000km

たとえば前回満タンに補充した走行距離が50,000kmで、現在が60,000kmであれば、10,000km走行しているためアドブルーは約10L消費済み(残り約6L)と計算できます。この方法は目安に過ぎませんが、警告表示が出る前に残量をおおまかに把握したい場合に有効です。

ディーラーの診断機で正確な残量を確認する方法

三菱ディーラーに持ち込めば、ECU(エンジン制御ユニット)に接続する診断機を使ってアドブルーの残量をリットル単位で正確に確認できます。ECUとは車両の各種センサー情報を統合して制御するコンピューターのことで、アドブルーのレベルセンサー情報も記録しています。

  • 診断機接続で残量がリットル単位で表示される
  • 点検や整備のついでに依頼すれば追加費用がかからない場合が多い
  • 残量確認のみの来店も対応可能(要事前連絡)

正確な残量を知りたい場合はディーラーでの確認が唯一の方法です。ただし来店の手間がかかるため、日常的には走行距離からの逆算で残量を把握し、不安な場合や長距離旅行前にディーラーで確認するという使い分けが現実的です。

デリカD5のアドブルー残量が常時表示されない理由

デリカD5にアドブルーの残量ゲージが搭載されていないのは、三菱自動車の設計方針として「ドライバーが常時監視する必要のない情報はMIDに常時表示しない」という考え方に基づいています。アドブルーは補充頻度が1万〜1.5万km走行ごとと低いため、ガソリンや軽油のように毎回の運転で確認が必要な情報ではないと判断されています。

比較項目 燃料(軽油) アドブルー
補充頻度 数百km〜1,000kmごと 1万〜1.5万kmごと
切れた場合 エンジン即停止 再始動時に不可
残量表示 燃料計で常時表示 警告時のみ表示

同じ三菱の車種でも、新型トライトンやエクリプスクロスPHEV(ディーゼルモデル)も同様にアドブルー残量の常時表示機能は搭載されていません。一方、トヨタのハイラックス(2020年8月以降のモデル)やランドクルーザー300は残量表示機能を搭載しており、メーカーによる設計思想の違いが表れています。

デリカD5オーナーとしては、残量ゲージがない以上、前述の「走行距離からの逆算」を習慣化するか、オイル交換(5,000km〜10,000kmごと)のタイミングで同時にアドブルーを補充する運用が最も手間がかかりません。

デリカD5のアドブルー警告灯の段階と表示内容

デリカD5のアドブルー警告灯は、残量の減少に応じて段階的に表示内容が変化します。ここでは、警告が表示される3つの段階を解説します。

  1. 残り約2,400kmで最初の警告が表示される
  2. 残り距離がさらに減少した場合の段階表示
  3. 残り0kmでエンジン再始動不可になる条件

それでは各項目について、詳しく解説していきます。

残り約2,400kmで最初の警告が表示される

アドブルーの残量が走行可能距離約2,400km相当(タンク残量約2.4L)になると、MIDのインフォメーション画面に「AdBlueを補給してください」というメッセージが初めて表示されます。同時にメーター内のアドブルー警告灯(オレンジ色)が点灯します。

走行可能距離が約2000km以下になるとマルチインフォメーションディスプレイ内のインフォメーション画面に残量警告が表示され、その後も段階的に残量警告が表示されます。

出典:三菱自動車 よくあるお問い合わせ - AdBlue®の残量警告灯

この段階ではエンジンの出力や走行性能に影響はなく、通常通り走行できます。ただし、2,400km(約2.4L)は走行条件によって前後するため、警告が表示されたら早めにアドブルーを補充してください。

残り距離がさらに減少した場合の段階表示

最初の警告表示以降も走行を続けると、残り距離の減少に応じて警告の頻度と強度が段階的に上がっていきます。エンジン始動のたびにMIDに警告メッセージが表示されるようになり、警告灯の点灯パターンも変化します。

残り距離 警告の状態
約2,400km オレンジ警告灯点灯+MIDメッセージ
約1,000km以下 警告灯点滅+始動時メッセージ強化
約0km 赤警告灯+再始動不可警告

警告灯がオレンジから点滅に変わった段階では、残りの走行可能距離がかなり少なくなっています。この段階でアドブルーを補充しないままエンジンを停止すると、次回の再始動ができなくなるリスクが高まるため、速やかに補充してください。

残り0kmでエンジン再始動不可になる条件

アドブルーの残量が走行可能距離0kmに達した状態でエンジンを停止すると、次回のエンジン始動ができなくなります。これはECUが「排ガス浄化が不可能な状態」と判断し、エンジンスターターの動作を制限するフェイルセーフ機能です。

  • 走行中にアドブルーが0kmに達してもエンジンは止まらない
  • エンジンを切った時点で再始動が制限される
  • アドブルーを補充すれば再始動できるようになる

再始動不可の状態になった場合は、アドブルーをタンクに補充した上でイグニッションをONにし、ECUがアドブルーの残量を認識するまで数分間待機してからエンジンを始動してください。補充後すぐにスターターを回しても始動しない場合があるため、焦らず数分間待つことが大切です。

デリカD5のアドブルー量(タンク容量と消費量)

デリカD5(3DA-CV1W)のアドブルータンク容量は約16Lであり、消費量は走行約1,000kmごとに1Lが目安とされています。つまり、満タン補充後は約16,000km走行できる計算です。

項目 数値
タンク容量 約16L
消費量 約1L/1,000km
満タンからの走行可能距離 約16,000km
警告表示までの距離 約13,600km(残2,400km時)
対象エンジン 4N14型 2.2Lクリーンディーゼル

上記の消費量はあくまで目安であり、高速道路走行や登坂路走行など負荷のかかる運転が多い場合は消費量が増加します。市街地走行が中心の場合は目安よりやや多く走れるケースもありますが、おおむね1,000km/Lを基準に計算しておけば大きく外れることはありません。

なお、2019年2月のビッグマイナーチェンジ以前のデリカD5(4N14型・DPF+LNTのみの旧モデル)はアドブルー不要です。アドブルーが必要なのは2019年2月以降の尿素SCRシステム搭載モデル(3DA-CV1W)のみとなります。

デリカD5のアドブルー補充タイミングの判断基準

アドブルーの残量が常時表示されないデリカD5では、いつ補充すればよいかの判断が難しいと感じるオーナーが多いです。ここでは、警告灯が出る前と出た後の2つのタイミングについて解説します。

  1. 警告灯が出る前に補充する場合の目安
  2. 警告灯が出てからの補充猶予

それでは各項目について、詳しく解説していきます。

警告灯が出る前に補充する場合の目安

警告灯を待たずに補充したい場合は、前回補充時の走行距離から10,000〜12,000km走行した時点を補充タイミングの目安にしてください。この距離であればタンク内に4〜6L残っている計算になり、余裕を持って補充できます。

運用方法 補充タイミング メリット
オイル交換と同時 5,000〜10,000kmごと 忘れにくい・来店1回で済む
12ヶ月点検と同時 年1回 整備士が確認してくれる
走行距離ベース 10,000〜12,000kmごと 警告前に補充できる

最も忘れにくい方法は、オイル交換のタイミング(5,000km〜10,000kmごと)でアドブルーも同時に補充してもらう運用です。ディーラーやカー用品店でオイル交換を依頼する際に「アドブルーも補充してください」と一言伝えれば対応してもらえます。

警告灯が出てからの補充猶予

MIDに「AdBlueを補給してください」の警告が表示された場合、残り約2,400km分のアドブルーがタンクに残っています。この距離はあくまで目安ですが、一般的な日常使用(通勤・買い物)であれば1〜2週間程度の猶予があります。

  • 残り2,400km ≒ 通勤20km往復なら約60日分
  • 残り2,400km ≒ 通勤50km往復なら約24日分
  • 高速道路走行が多い場合は消費が早まる

警告表示後も通常通り走行できるため、慌てて路肩に停車する必要はありません。ただし、警告を無視して残り0kmまで走行するとエンジン停止後の再始動ができなくなるため、表示が出たら1〜2週間以内に補充するよう計画してください。

デリカD5のアドブルー残量確認に関するよくある質問

デリカD5のアドブルー残量を自分で確認する方法はありますか?

デリカD5にはアドブルーの残量ゲージが搭載されていないため、自分でリアルタイムに確認する手段はありません。前回補充時の走行距離を記録しておき、1,000km走行ごとに1L消費する計算で逆算するか、三菱ディーラーで診断機を使って確認する方法のいずれかになります。

デリカD5のアドブルー警告灯は何キロで点灯しますか?

デリカD5のアドブルー警告灯は、残りの走行可能距離が約2,400km以下になった時点でMIDに表示されます。タンク容量約16Lに対して残り約2.4Lの段階に相当し、満タン補充後からは約13,600km走行した頃に最初の警告が出る計算です。

デリカD5のアドブルーはあと何キロ走れますか?

満タン(約16L)の状態からは約16,000km走行できます。警告灯が点灯した段階では残り約2,400km走行可能です。ただし消費量は走行条件(高速道路走行・登坂路・積載量)によって変動するため、あくまで目安として捉えてください。

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