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アドブルーは一種類のみ|容量と容器の違いを解説

アドブルーを初めて購入する際に「種類がいくつかあるようだけど、自分の車にはどれを選べばいいのか」と疑問に感じる方は多いです。通販サイトで検索すると5Lや10L、20Lなど複数の容量が表示されるため、車種によって異なる種類が必要なのではないかと心配になるケースもあります。

この記事では、アドブルーの種類(容量・容器形態)の違い、車種別の選び方、よくある疑問について詳しく解説していきます。


アドブルーに種類はあるのか

結論として、アドブルーの中身(成分)は1種類しかありません。全てのアドブルーはISO 22241規格に基づく尿素濃度32.5%の高品位尿素水であり、「乗用車用」「トラック用」「メーカー別」といった成分の違いは存在しません。

項目 種類の有無
成分・品質 1種類のみ(尿素32.5%+純水67.5%)
容量 複数あり(5L/10L/20L/1,000L等)
容器形態 複数あり(BIB/ボトル/IBCコンテナ)
メーカー 複数あり(品質は全社同一規格)

「アドブルーの種類」として検討すべきなのは容量と容器形態の選択であり、どの容量・容器を選んでも中身は同じです。乗用車に20Lを入れても、トラックに5Lを入れても、成分は全く同じISO規格品のため車両への影響はありません。

ただし、「アドブルー」ではない無認証の「尿素水」は品質が異なるため使用してはいけません。必ずパッケージに「AdBlue」のロゴまたは「ISO 22241準拠」の表記がある製品を選んでください。

アドブルーの容量別の種類

アドブルーは使用する車両の規模や消費量に合わせて、複数の容量で販売されています。ここでは、主要な4つの容量について特徴と適した用途を解説します。

  1. 5L(乗用車の1回補充に最適)
  2. 10L(乗用車の複数回分・小型トラック向け)
  3. 20L(中型〜大型トラック・事業者向け)
  4. IBC(1,000L)タンク(法人・フリート向け)

それぞれの容量は中身が同じアドブルーであり、違いは量と容器の形態、1Lあたりの単価のみです。

それでは各項目について、詳しく解説していきます。

5L(乗用車の1回補充に最適)

5Lは乗用車(ハイエース・デリカD5・ランドクルーザープラド等)の1回の補充に適した容量です。乗用車のアドブルータンク容量は7〜16L程度であり、警告灯が出た段階で5Lを補充すれば十分な走行距離を確保できます。

項目 5L製品の特徴
参考価格 税込1,300〜1,650円前後
1Lあたり単価 約260〜330円
重量 約5.5kg
適した用途 乗用車1回分の補充

※価格は販売時期・流通状況によって変動します。

5Lは1回で使い切れるため品質劣化の心配がなく、保管場所も取らない点がメリットです。カー用品店やホームセンターの店頭で最もよく見かける容量であり、入手性が高いことも利点となります。

10L(乗用車の複数回分・小型トラック向け)

10Lは乗用車で年間2回程度の補充を見込む場合や、小型トラック(2トン車)の1回分の補充に適した容量です。5Lよりも1Lあたりの単価が低く、コストパフォーマンスに優れています。

項目 10L製品の特徴
参考価格 税込2,000〜2,500円前後
1Lあたり単価 約200〜250円
重量 約11kg
適した用途 乗用車複数回分・小型トラック1回分

※価格は販売時期・流通状況によって変動します。

10Lを購入して半分(5L)ずつ2回に分けて使う場合は、開封後の保管に注意が必要です。開封後は直射日光を避けて25℃以下の場所で保管し、6ヶ月以内に使い切ってください。

20L(中型〜大型トラック・事業者向け)

20Lは中型〜大型トラックの1回の補充量に相当する容量であり、運送会社や物流事業者が常備する標準的なサイズです。1Lあたりの単価が最も低い個人向けサイズでもあります。

項目 20L製品の特徴
参考価格 税込3,200〜3,500円前後
1Lあたり単価 約160〜175円
重量 約21kg
適した用途 大型トラック1回分・事業者の常備品

※価格は販売時期・流通状況によって変動します。

20L容器は重量約21kgあるため、持ち運びや補充時の取り回しにやや力が必要です。ダンボール外箱+ポリエチレン内袋(BIB方式)で、専用ノズルが付属している製品がほとんどです。

IBC(1,000L)タンク(法人・フリート向け)

IBCコンテナ(1,000Lまたは800L・500L)は、法人向けの大容量タイプです。IBCとはIntermediate Bulk Containerの略で、フォークリフトで移動できるパレット付きの大型樹脂タンクのことです。

  • 運送会社・バス会社の敷地内に常設
  • ポンプを接続して車両に直接補充
  • 1Lあたり単価が最も安い(量による)
  • 法人限定販売が多い

IBCコンテナは個人で購入する製品ではなく、複数台のディーゼル車を保有する法人が自社敷地内に設置して使う運用形態です。定期配送で中身を補充するサービスを提供するメーカー(三井化学・日星産業等)もあります。

アドブルーの容器形態の種類

アドブルーの容器形態は容量によって異なり、それぞれ使い勝手や保管性に特徴があります。ここでは、主要な3つの容器形態を解説します。

  1. BIB(バッグインボックス)
  2. ボトル・ジャグ容器
  3. IBCコンテナ(1,000L)

それでは各項目について、詳しく解説していきます。

BIB(バッグインボックス)

BIB(バッグインボックス)とは、ダンボール外箱の中にポリエチレン製の内袋を収めた二重構造の容器です。10Lや20Lの製品で最も一般的に採用されている形態であり、国内主要メーカー(三井化学・新日本化成・日産化学)の製品の多くがこの方式を採用しています。

  • 金属を一切使わないため腐食の心配がない
  • 使い切り後はダンボールとして廃棄可能
  • 内袋が密閉されており未開封時の品質保持に優れる
  • 専用ノズルが同梱されている製品が多い

BIB方式のデメリットは、一度開封すると内袋の密閉性が低下するため、開封後の長期保管には向かない点です。使い切れない量を購入した場合は、内袋の口をしっかり閉じて直射日光を避けた冷暗所で保管し、6ヶ月以内に使い切ってください。

ボトル・ジャグ容器

5Lの製品を中心に、ポリエチレン製のボトルやジャグ(取っ手付き容器)で販売されているタイプもあります。キャップを開けて直接注ぐか、付属のノズルを取り付けて使用する形態です。

特徴 内容
容量 主に5L(一部3Lもあり)
材質 高密度ポリエチレン(HDPE)
メリット キャップで再密封しやすい・持ち運びやすい
デメリット BIBに比べてかさばる

ボトルタイプはキャップで再密封できるため、残りを次回に持ち越しやすいメリットがあります。車のラゲッジスペースに1本常備しておく使い方にも適しています。

IBCコンテナ(1,000L)

IBCコンテナは、金属パレットの上にステンレスフレームで囲まれた樹脂タンク(ポリエチレン製)を搭載した大容量容器です。下部にバルブが付いており、ポンプを接続して車両のタンクに直接圧送できる構造になっています。

  • 容量: 500L・800L・1,000L
  • 設置場所: 事業者の敷地内(屋根付き推奨)
  • 補充方法: 配送業者がIBCごと交換または中身のみ補充
  • 直射日光を避ける屋根やカバーが必要

IBCコンテナは繰り返し使用(リユース)できる設計であり、空になったコンテナを回収して新品と交換するサービスが一般的です。個人向けの製品ではないため、法人として契約する形式で導入します。

車種別のアドブルーの選び方

アドブルーの成分は全車種共通ですが、タンク容量や消費量が異なるため、車格に応じた容量を選ぶのが合理的です。ここでは、車格別に適した容量を3つの観点から解説します。

  1. 乗用車
  2. 小型・中型トラック
  3. 大型トラック

それでは各項目について、詳しく解説していきます。

乗用車(ハイエース・デリカD5・ランクルプラド等)

乗用車のアドブルータンク容量は7〜16L程度であり、1回の補充で必要な量は3〜10L程度です。警告灯が出てから補充する一般的な運用であれば、5Lまたは10Lの製品が最適です。

車種 タンク容量 推奨容量
ハイエース(4型後期〜6型) 7.4L 5L
ハイエース(7型〜) 10.4L 5Lまたは10L
デリカD5 約16L 10L
ランクルプラド 約13L 10L
ハイラックス 13〜17L 10L

乗用車の場合、1年に1〜2回の補充で済むケースが多いため、1回で使い切れる5Lまたは10Lを都度購入するのが品質面で最も安全です。年間走行距離が多い(2万km以上)場合は10Lを常備しておくと安心です。

小型・中型トラック(エルフ・フォワード・キャンター等)

小型トラック(2トン車)のタンク容量は15〜30L、中型トラック(4トン車)は30〜40Lです。1回の補充で10〜20Lを使用するケースが多いため、10Lまたは20Lの製品が適しています。

  • 小型トラック(エルフ・キャンター): 10Lまたは20L
  • 中型トラック(フォワード・ファイター): 20L
  • 複数台保有の場合: 20L×複数箱を常備

事業者として複数台を運用している場合は、20Lをまとめ買いして自社倉庫に常備する運用が一般的です。個人事業主で1台のみの場合は、GSの量り売りを利用する方法も手間がかからず便利です。

大型トラック(ギガ・プロフィア・スーパーグレート等)

大型トラック(10トン車)のタンク容量は40〜60Lであり、1回の補充で15〜20Lを使用するケースが標準的です。個人ドライバーであれば20L容器、運送会社であればIBCコンテナ(1,000L)が適しています。

運用形態 推奨容量 理由
個人ドライバー 20L 1回分にちょうど良い
運送会社(数台) 20L×複数箱 まとめ買い割引あり
運送会社(多数台) IBC(1,000L) 1Lあたり最安・ポンプ補充

大型トラックは長距離走行が多く消費量も大きいため、GSのトラックステーション(ENEOSウイング・宇佐美等)で量り売りで直接補充してもらう方法も一般的に利用されています。

アドブルーの種類に関するよくある質問

アドブルーは車種によって種類が違いますか?

アドブルーの成分は全車種共通で、車種によって種類が異なるということはありません。乗用車にもトラックにも同じISO 22241準拠のアドブルー(尿素32.5%+純水67.5%)を使用します。選ぶべきなのは「種類」ではなく「容量」であり、タンク容量と消費ペースに合った量を購入してください。

乗用車用とトラック用のアドブルーは同じですか?

全く同じ製品です。「乗用車用」「トラック用」という区分は存在せず、5Lや10Lの小容量パッケージを便宜上「乗用車向け」、20LやIBCを「業務用」と呼ぶことがありますが、中身のアドブルーは同一規格品です。どの容量を購入してもどの車種にも安全に使用できます。

アドブルーの容量はどれを選べばいいですか?

タンク容量と補充頻度に合わせて選んでください。乗用車(タンク7〜16L)であれば5Lか10L、小型〜中型トラック(タンク15〜40L)であれば10Lか20L、大型トラック(タンク40〜60L)であれば20Lが目安です。開封後は6ヶ月以内に使い切る必要があるため、使い切れる量を選ぶことが大切です。

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